食習の機会や時季
岐阜縣ー唐墨糕
東濃地域で、桃の節句のお供えや日常のお菓子として親しまれている。
雛祭りに伝承地の一部で行われる「がんどうち」は、子どもたちが「お雛様みせて」と言って地域の家々をまわり、まわった先でお雛様を見て、お菓子をもらうという珍しい行事。昔は、この「がんどうち」で「からすみ」が子供たちに振る舞われていた。今日では、東濃地域の農産物直売所や道の駅、インターネットなどで一年を通して買うことができる。
歷史 由來
江戸末期ごろ、東濃地域で桃の節句に作られるようになったと伝えられている「からすみ」。
山の形になったのは、わが子が「日本一幸せになれるように」との願いが込められ、富士山を模した形になったと言われています。
名称の由来は諸説あり、高級珍味の「からすみ」は、海から遠いこの地域では貴重であったため、それに形が似たお菓子で代替したことからこの名が付いたという説と、中国・唐時代の文鎮とすずりを兼ねた墨に形状が似ていることからという説とがあります。